■地域とつくる新しいタイプの学校

 

 学校設置を実現するには、多くのハードルがあります。特に校地・校舎を独力で準備することは資金力に限界のある私たちには容易なことではありません。しかし、平成19年、国の一連の規制緩和の中で、学校設置における校地・校舎の自己所有要件が緩和され、校地・校舎の借用による学校設置が可能になりました。そこで考えたのが、自治体の持つ地域の遊休施設を利用し、地域の人たちの協力を得ながら若者を育てる新しいタイプの「コミュニティスクール」です。一般的に「コミュニティスクール」とは学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、一緒に協働しながら子どもたちの豊かな成長を支えていく「地域とともにある学校づくり」を進める仕組み(文部科学省HPより)で、地域から既存の学校への協力関係がベースになって成立するものですが、私たちの提案する「コミュニティスクール」は、学校と地域が人材や施設などの資源を共有し協働することで、生徒だけでなく、そこにかかわり集うすべての人が成長することができる開かれた新しい「まなび」の場です。そしてその新しい舞台は、少子化の波に飲まれて廃校になった学校の校舎です。地域の誰もが愛してきた学校を、県内の若者のための私立学校の運営を事業の核として、様々な年齢の地域内外の人たちが集い、学ぶ場としてもう一度よみがえらせたいと考えています。自治体、地域と学校が様々な資源を出し合い協働し、行政コストをほとんどかけずに「自立した若者を育てる」というミッションの実現と併せて、地域活性化や廃校の活用といった地域や自治体の多くの課題を同時に解決することを目指すもので、その意味で「新しい公共」の在り方を全国に示すひとつのモデルにもなりうるものと考えます。

■校舎をお借りできることになりました。

 私たちの思いを地域の皆様や津市にご理解いただいて、津市一志町の旧大井小学校の校舎の一部を貸与していただけることになりました。